金時日記

日々の感動を書き綴る

沈黙の住人

私は現在、会社勤めではないので、自室にいる時間が長い。

部屋では静かに過ごすのが性分にあっていて、数年前からテレビも見なくなった。

かと言って読書好きではなく、本も読まないので部屋に本は一冊もない。

若い頃は漫画なら読んでいたのだけど、最近漫画も興味がない。

 

音楽は聴かなくはないが、外出時に聴くことが多く、たまに寝る時にイヤホンでヒーリングミュージックを聴く程度。

友達も恋人もいないので部屋に誰かを招いて話しをすることもなく、そんなだから必然的に電話も掛けもしないし、掛かってもこない。

ペットも飼っていないし、たぶん独り言も言ってないので、自分では「かなり静かな住人」だと思っています。

 

最近引越したのですが、以前住んでいた安マンションは一階が駐車場になっていて、子供の遊び場になっていました。折からのスケボーブームでこんな場所でもスケボーに興じる子供が増え、児童が下校する時間になるとどこからか集まってきて皆一生懸命練習します。

私は2階に住んでいたためコンクリートで囲われた階下の駐車場でのスケボーの騒音は凄まじいものでした。

私のほかにも住人が居るはずだが、みんなこの時間留守なのか、いい人なのか、一向に注意や文句を言う人が現れない。

自分が悪者になったり、逆恨みされるのが嫌なのだろう、私がそうだから。

 

とりあえず一番楽で手っ取り早い方法として、警察に電話をした。

今まで警察に電話などしたこともなかったのだが、この類の苦情が増えているのか快く対応してくれ、しばらくすると警官がやってきて、スケボー少年達は退散する。

しかし、別の少年なのか、またやってくるし、そもそもここは「たまり場」になっているためスケボー目的でなくても子供が集まってくるのだ。雨の日などは屋根があるので選択肢がここになっているようだ。

 

ただ、よくよく考えたら子供たちは夜遅くまで騒いでいるわけではなく、学校が終わった夕方がピークだ。以前自分が会社勤めをしていた時なら平日昼間に部屋にいることはなく、帰宅も夜だったので、問題なく「住み分け」ができていたのに、会社勤めを辞め生活環境が変わったことは自分の都合ではある。コロナ禍の影響でますます部屋にいる時間が長くなったことも子供たちが悪いわけではない。

 

自分でどうにもできないのだから思考を変換し自分が出ていくことにした。