金時日記

日々の感動を書き綴る

uber Eats配達員いざ参る‼ ⑤ 都攻略編

 

トライアル

 

とにかく数をこなそう、そう思いながら猛暑の中、自転車で駆け回っていた。

配達回数も100に届こうかというとこまで来ていたある日、

僕は以前からずっと気になっていたことにチャレンジしてみることにした。

それは大阪の中心部、梅田、難波のある中央エリアで配達することだ。

もちろん東京、渋谷とかが配達のメッカなのだろうが、

大阪在住の僕には現実的ではないので、大阪の中心部が最前線といえる。

 

僕の住まいは大阪でもかなり外れにあり、ここと中心部で何が違うのかというと

一件あたりの配達料金が変わるのだ。

基本料金は同じなのだが、より利用客が多く配達員を要する場所には、

インセンティブが発生するからだ。

これはも最も忙しい場所に人手を集めるための餌(ボーナス)なのだが、

まずブーストと言われるものがあり、これは昼食時や夕食時の注文が来やすい時間に

基本の配達料金×1,1~1,5もらえるというものだ。

これが僕の地元ではほぼ1,2なのに対して中央エリアでは普通に1,5になるのだ。

 

もう一つのピークと言われるインセンティブは、休日などの極めて忙しい時に

ブーストとは別に更に一件あたり追加報酬150円ほどもらえるもので、

これは大阪でも中央エリアでしか発生しているのをみたことがない。

上記のことから報酬的にも有利であり、同時に案件が途切れない点、

配達途中に次の注文を取れたり、一つの店で二つの配達を受けるダブルピック

入りやすく、忙しくはあるが無駄がなく効率的に仕事をこなせるという点でも、

稼ぐことにおいては有利といえる。

 

では、いいことばかりなのかというとそうではないはず。

僕も何度も梅田や難波はいっているので想像はつく、

おそらくバイクでの配達は交通制限が多いので厳しいだろう。

何と言ってもあの人の多さと交通量の多さ、それだけで手強いはずだ。

それを確かめる意味でもチャレンジしてみたかった。

 

ネットの記事や動画で得た情報をもとに計画を練り、準備し、いざ参る。

 

現場では電動自転車を借りて稼働する王道パターンにした。

この間は借りることができなかったが今日はいけるだろう、

初めて乗る電動自転車、楽しみだなあ どれほどの活躍を見せてくれるのだろう。

それを体験するのも今回の目的の一つだ。

 

まずは自宅から大阪中央エリアにある、自転車を貸してくれるところまで

電車で行くのだが、ぶっちゃけ遠い上に乗り換えあり。

しかも、あのuber Eatsの代名詞とも言えるデカいバック、

ウバックを担いで電車に乗るのはなんだかなあ…

バックの中には配達道具一式入っているのでたたむこともできない。

目立つのは我慢するとして、ラッシュ時は無理だな、邪魔だわ。

 

自宅を出たのは昼だった。

これは初めて配達する場所でのお昼のピーク時は不安だったので

その時間を避けて到着するようにしたからだ。

 

電車を乗り継ぎ移動すること一時間と少し、大阪中心部の駅に降りた。

ここはおそらく初めて降りる駅だ。

ここから更に10分ほど歩くとシェアサイクルがあるのだが、平日の昼間だというのに

この人の多さはなんなんだ、人混みは苦手だ。


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 電話で誘導してもらいつつ、シェアサイクルまで辿り着くことができた。

電動自転車は会員登録すれば一ヶ月4000円で借りることができるが、

とりあえず今日一日のつもりなので一日乗り放題1000円で借りた。

 

電車賃片道560円、自転車代1000円か…

最低でもこの分は稼がないとな、まぁこのエリアであれば問題ないだろうが。 

 

 電動自転車の扱い方や返却の仕方などを聞いて、

街へ乗り出した時には軽く14時がまわっていた。

 ピークは過ぎたとは言え、どれほどリクエストが来るのだろう

期待と不安のなかアプリをオンラインにした。

 

 なるほどこれが電動自転車というものか、始めに踏み込んだ時にググっとくる感じ、

 加速をサポートしてくれるのはわかったが、

走りだせば普通の自転車と変わらないかな。

電動自転車も初めてで、この辺りを走るのも初めてで何か新鮮だなあ、

いくつになっても初めての体験はこの緊張感が心地よい。

 

こんなに人も車も多くてごちゃごちゃしていても配達とかしてたら慣れるんだろうな。

宅配便も多いし、やはりuber Eatsいるいる。

 

 電動自転車に慣れようと走り回っていたが、肝心のリクエストが一向に来ない。

何度携帯を見てもオンラインになっているし、携帯壊れたのかと思いたくなるほど

リクエストが来ないのだ。

大阪の中央エリアでも平日はこんなものなのか⁈

それとも配達員が多すぎて仕事がまわってこないのか⁈

 

 少し肩透かしを食らった感じだったが、ようやく一回目のリクエストが入った。

 

一応、配達の流れをおさらいしておくと、アプリにリクエストが入ると配達員はまず

配達する商品をもらいにお店に向かう。

お店までどんなに遠かろうが一円ももらえないので近いほど有難い。

お店で商品を受け取ると、それを注文したお客様のお宅に届けに向かう、

このお客様宅までは距離に応じて報酬が発生するので長距離走っても

その分のお金はもらえる仕組み。

 

まずは一件クリアしよう、僕は慣れない街をナビを頼りに指定された店にむかう。

大阪中央エリアを自転車で走ってみて気づいたのは、自転車であっても簡単に通れない場面があるということ。

車道と歩道が柵で区切られていて道路を跨ぐのも容易くないし、

道路の幅が広く交差点以外で渡るのはかなり危険だ。

それでもなんとかこれまでの経験も活かし一件、二件とクリアしていった。

 

しかし、

このあと地元ではありえない

大阪中心部の本当の恐ろしさを目の当たりにすることとなるのだ。

 

 

 

 

 

                     つづく

 

 

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