金時日記

日々の感動を書き綴る

続・間の悪い男

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運命の出会い頭

 

さて前回、雨男、赤信号、踏切と僕の間の悪さを紐解いてきましたが、

まだまだこんなものではありません、車両で街を移動する際、

どんなに気を付けても起きてしまうのが、出会い頭です。

  

あなたも経験ありませんか、交差点や曲がり角などで、

左右の死角から人または車両がこちらと同じタイミングで

ひょっこり出てくるというアレです。

 

細い路地などではありがちで注意予測していないと

かなり怖い想いをすることになりますし、双方どちらかに不注意があると、

高い確率で接触、衝突となりえる危険な現象です。

 

この出会い頭ってどのくらいの確立で起こるのだろう。

もちろん頻繁に人や車両が往来する道路やそういった時間帯には

可能性は上がるでしょう、でも人も車両もそれほど通らない場所、

また通らない夜間などの時間帯はどうだろう。

 

考えてみれば全く離れた場所から、異なるルート、異なる速度で移動する二つが、

ある一点に同じタイミングで到達するって凄くない?

これってやろうと思ってもできるもんじゃないと思うのだけど。

 

それが頻繁に起きてしまう間の悪い奴が僕です。

 

夜遅くにそれほど大きくない道路で自転車に乗っていて

前方にも後方にも誰も何も通らず、

すれ違うものもなく、

追い越す車両もない、

そんな状況下での移動中に突然死角から絶妙のタイミングで車両が現れる。

僕に衝突しようとしてそこで待伏せしてたでしょ?

と言いたくなるほどの絶妙さなのだ。

 

あまりの不可解さにしばらくその場にとどまってみるが、

辺りは住宅や街灯の灯りがぽつぽつと見えはすれど静寂の闇が続くだけで、

その後一向に車両などが通る気配がない、

そんな状況の中、ほんの一地点でバッタリ出くわすなど

運命的とさえ言えないだろうか、

 

数メートル先を横切るでもなく、通過した後を横切るでもない、

全く同じタイミングで見えていない者同士の頭と頭が出会うのだから。

 

この状況で恐ろしいのは出会う双方がこんな時間にこんな場所で、

人や車は通らないだろうと油断することで、事故の発生率が上がってしまう点だ。 

 

これも何か未然に防ぐ手立てはないかと頭をひねってはみたが、

たかが僕ごときのおつむでは、これといった予防策は浮かばず、

結局のところ走行中は常に周りに注意し油断しない、これに尽きる。

スマホみながら運転とかあり得ません。 

 

僕は自分が間が悪く出会い頭に遭遇し易いと自覚があるのが幸いしてか、

なんとか今日まで事故に遭わずに済んでいるが、

今日まで事故してないからと言って

明日事故に遭わない保障はどこにもないわけで、注意を怠らないよう心掛けたい。

 

 

 

買い物リスト

 

僕の間の悪さは買い物の時にも炸裂する。 

 お恥ずかしい話、キッチリした人間ではありませんので

買い物に行くタイミングというのが、お腹が空いて何か食べたくなったとか

日用品がなにか切れたとか、そんな時になるわけで、

スーパーなどに行くと、その時目について食べたくなったものや、

特売の物など適当に買って帰る感じです。

計画性の欠片もありません。

 

 

そんな僕がなにかの弾みで、買い物に行く前に

今日買う物のリストを紙に書いたりすることもあるのですが、

なんだかちょっぴり「できる人」になれたみたいで得意気に買い物に出掛けるも、

たいがいその紙に書かれたリストの中の何かが売り切れている。

しかも一番目的にしてたものがなかったりする。

僕が買わない時はいつも山ほど置いているのに

 

僕がその商品の品切れになるタイミングにたまたま買いに来てしまったのか、

もしくは、僕がそれを買う為に来店したばかりに

この商品が瞬時に売れてしまったのか、

どちらにしてもこれは超常現象というほかない。

 

普段適当に買い物してるテメーが、あたかもデキル男みたいに

買い物リストなんか書いてんじゃねーよという警告なのだろうか。(誰の?)

買い物リストなんて書いていっても全て揃うことのほうが少ないのだ。

 

 

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コンビニレジでの掟

 

この怪奇現象ともいえる間の悪さは

買い物におけるレジでの支払いの時本領を発揮する。

まずはコンビニでの場合、

僕がよく利用するコンビニはレジが2台あり、普段は片方だけ稼働していて、

混んでくるともう一台も使う感じだ。

混む時間帯などは2台ともフル稼働なのだが、

少し前までは、レジに並ぶお客は2台のレジどちらか好きな方に並ぶ、

つまりはレジが2台では2列になっていた。

最近では2台のレジの間の床に印がつけられ

お客は一旦そこに一列に並び左右のレジの開いたほうに

順番に振り分けられていくようになっている。

 

これは合理的で不公平感もなくていい、

というかむしろ何故今までそうしなかったのか疑問だ。

 

問題なのはこれが何の告知もなくシラ~と始まっていることだ。

 

いい取り組みなのだが、これは店側が時間をかけてでも

徹底してお客に認知してもらうよう働きかけなくてはいけない、

お客さん善意に任せますみたいな任意では絶対ダメだ。

 

僕がある日コンビニにいくと床に印があり

誘導テープが貼ってあるのに気付いた。

 

レジが2台とも稼働していたので僕は床に示してある通り

2台のレジの間で待っていたのだが、

右のレジの会計が終わろうかというとき、

そのお客の後ろに別の客が並ぶではないか。

 

右のレジのお客の会計が終わり、そのお客が立ち去ると、

僕の瞳にあり得ない光景が映し出されたのだ。

 

 その後ろに立っていた客が平然と会計をしようとするではないか!

 

そこですかさずそのレジの店員が、その客に言い放った言葉

 

 

「お待たせしてすみませんでした」

 

そして店員は普通に会計を始めるのだ、

 

そのすぐ側で、口をあんぐりと開け、目が点になる僕。

「そして僕は途方に暮れる」とはよく言ったものだ(謎)

 

 

「おい!おまえどこに目つけとんねん!

ここでずっと待ってるお客がおるやろ!

そっちの都合でここで待つように印つけたんちゃうんかい 

責任者呼べ!」

 

 

そう心の中で叫び、僕は静かに次のレジを待った。

 

 

これでは真面目にルールを守る者が馬鹿を見るじゃないか、

それがあってはいけないのだ。

 

認知できていないお客に非はない、

ある日いつも通り買い物にきたら、これまでのルールが変わっているのだ

床に印をしてあるだけでは気付かない人もいるだろう。

 

店側が従業員に徹底した指導を行わなければ

お客とトラブルになるのは目に見えている、

特に僕のような間の悪い男は真っ先に被害に遭うのだから。

 

 

               つづく

 

 

 

     次回予告

 間の悪い男は何をしても裏目に出てしまう

コンビニよりも手強いスーパーのレジ

次回、間の悪い男 スーパー編(仮題)  乞うご期待‼

 

 

前回記事👇 

maskof.hatenablog.com

 

 

 

はてなブログ 一ヶ月経過 感謝の報告  

 

 

初めてパソコンなるものを購入して、ひと月が過ぎました。

インターネットにはスマホで触れていたので大まかには承知の範囲でした。

 

最大のチャレンジだったキーボードに触れたときはうれしかった。

パソコンのことやキーボードの扱い方、文字の打ち方などスマホで調べ、

なるほどこれがホームポジションで指の位置が決まっているのか、

手元を見ずに画面を見て打つタッチタイピングを習得しないといけないのね。

 

なんかよくわからないがローマ字入力がいいらし、

しかし有難いね、ネットで色々教えてもらえる。

あとは慣れるに尽きる。

変な癖がつく前に正しいタイピングを心掛けよう。

よし!やってやる、キーボードが擦り減るほどタッチしてやるぞ。

そのためにはブログがいいだろう、ヤッホー!ブログデビューだ、ブロガーだぜい!

 

はてなブログ、なんか聞いたことある名前だ、これにしてみよう。

なんか細かい機能はわからないが、文章を打てるみたいだから始めてみよう。

「案ずるより産むがやすし」と言うしな。


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…そんな感じで始めたブログだったが、

書きたいことは浮かんでいるのに全く文字がついていかない。

一文字入力するごとにキーボードの中から文字を探す作業の連続。

 

小さい「っ」はどう打つんだ?

 

「ず」と「づ」は違うの?

 

1000文字打つのに何時間かかるんだという日々。

ぶっちゃけ紙に書くほうが早いのは確か。

実際、書こうとしたことを忘れてしまうので、先に紙に書いてしまって

それを見て打ち込んでいたほどだ。

 

それでも毎日少しづつでも書き溜めて今日まで10タイトル以上書くことが出来ました。

 

3作ほど書いた時に通知が来ているのに気付いたんです。

それは僕のブログを読んでくれた人がいるというお知らせでした。

そのうれしさと言ったら、無言で拳を突き上げていたほどです。

しかもその後3人の方が読者になってくれたというから感謝感激です。

 

うん十万人という方がはてなブログで日々ブログ公開されていて、

その中から僕のブログを見つけていただけるなんて運命的過ぎるでしょう。

 

改めて、

まだ駆け出しの僕のブログを読んでいただき

★までつけていただいた諸先輩方ありがとうございます。

 

また読者になっていただいた方々本当に感謝していますし、励みになります。

この先も半年、一年と継続を目標に、また感謝の報告ができればと考えています。

 

正直なところ、まだ文章を書くばかりで機能を把握できていません。

ツイッターとかもわかりません。

これからも少しづつインプットして、

 

「おっ、こいつ成長したやん」

と思われるようになったらうれしいな。

 

はてなブログ一ヶ月経過の素直な想いを報告させていただきました。

 ありがとうございました。

 

 

 

 

uber Eats配達員いざ参る‼ ⑦  都攻略編(3)

 

 

 

痛恨のダメージを食らいながら、諦めてなるものかと立ち上がり歯向かったばかりに

更に強烈な一撃を食らうことはよくあることで、

僕は地下街のロッテリアの一件で凹んだ気持ちのまま配達を続行した。

このままの気持ちで一日を終わらせるより、業務をいつも通りこなすことで

気持ちの乱れを整えることもあるからだ。

 

ただ後に思い返した時、

やはりあの時帰っていればよかったというのが正直な気持ちだろう。

 

その日初めてケンタッキーからのリクエスト。もちろんここは初めて行く店だ。

通りに面していない為初めてならわかりにくい立地で、

昔からの商店街といった感じで駐輪場もなく、

たくさんの自転車が店舗前に無造作に停められ、

ただでさえ狭い道路をなお狭くしていた。

 

uber Eatsの配達は登録している色々な食べ物屋さんの商品を配達する楽しさがある。

ファストフード、中華、弁当、カフェ、レストラン、スイーツ、ピザだって行く、

コンビニの商品も届ける。これからもっと色々な店の商品が増える可能性はある。

配達して気づいたのはファストフードの強さ

中でもマックの注文は断トツに多い。

店舗数が多いということもあるが、にしても圧倒的な強さだ。

 

僕もマックは好きで若い時は特に世話になったが

大人になるにつれ食べる機会は減っていった。

最近世間は健康志向だ、あまり健康的とは言えない、高カロリーで太りやすいと言われるハンバーガーは逆境にあるのかと思っていたが、

とんでもない思い違いだったのだと思い知らされる。

 

uber Eatsの配達でマックに行く機会が増えたことで、そのお客の多さに驚く。

土日祝などはマッククルーが気の毒になるほど、お客が群れを成している。

それに加えてuber Eatsの配達員の多いこと。

時間によってはお客より配達員のほうが多く待っていたりする。

またマックからのリクエストが多いことは配達員は知っているので

リクエストが来る前からマックの側で待機している配達員もいて

マック地蔵と呼ばれている。

 

 

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そもそもマックはほとんどの店舗がデリバリーを展開していて

宅配クルーもバイクもある、なのにその上uber Eatsもやるとなると

キッチンの稼働率はとんでもないはずだ。

 

ピーク時のマックは修羅場だ、店舗内に群がるお客とuber配達員、その奥でたくさんのクルーが全力で作業していて、ソーシャルディスタンスもへったくれもない。

ファストフードとは言え順番の番号札をもらいしばらく待たなくてはいけない、

それでも来店し店内で飲食する人、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーと

みんなマック大好きで、改めてマックの人気を目の当たりにするのだった。

 

僕が配達をしていて感じる限りでは、

マックの次にリクエストが多いのはKFC ケンタッキーだ。

 

 

これはたまたまそう感じるだけかもしれないが、

マックとケンタは店舗が近いことが多い気がする。

 

 

今回のケンタッキーは自転車を停めるのも手間取るほど狭い立地だったが、

無事ピックアップを済ませ配達に向かった。

 

配達の目的地はマンションでそれほど遠くないように思えたが、

なにせマンションが多く、目的地についたものの目当てのマンションがわからない。

住所はこのあたりなので、ここに見えているマンションの一つとは思いながら、

付近をウロウロ探していると携帯が鳴った。

直感で注文したお客さんだとわかった。

配達をしている時、目的のお客さんにはこちら電話ができるし、逆にお客さんからも配達員に電話でき、メッセージのやり取りも可能だ。 

 

 uber Eatsでデリバリーを利用した人は知っていると思うが、

注文したお客さんはスマホの地図で配達員の動きを確認できるので、配達員が今どの辺りまで来ているとか、迷っているとかがわかる仕組みになっている。

配達員が迷っていたりすると、スマホで配達員の動きを見ながらメッセージで道案内してくれる親切なお客さんもいたりする。

 

このお客さんも、マンションの周りをウロウロするばかりで

いっこうに到着しない僕をスマホで見て電話してきたのだろう。

 

僕は道路端に自転車を止め電話に出ると、男性の不機嫌な野太い声。

第一声は関西弁のツッコミでお馴染みの

『なにしてんねん』 だった。

 

 

 まずい、ご立腹のようだ。一気に緊張が走る。

 

「お待たせしてすみません、近くまで来ているのですが…」

 

『すみませんちゃうわ、わからんのやったら電話せーや』

「申し訳ありません…」

 

『申し訳ありませんちゃうやろ、大通り沿いのマンションじゃ、ボケ!』

そう吐き捨てると男性は電話を切った。

 

《うわちゃ~ めっちゃ怒っておられるやん

     ボケとか言われたし… 凹むわー》

 

《やばい、やばいぞ、速攻もっていかな、大通り沿い言うてたな》

 

僕はすぐに細い路地から大通りにでた。

それらしいマンションがあるもののマンション名が確認できず、

側の店舗で聞いて確認した。

僕はずっとこのマンションの裏手でウロウロしていたようだ。

 

マンションまで辿りつくことはできたが、

まだこのKFCケンタッキーをお怒りのお客様に手渡ししなくてはいけない。

 

《あぁ、すごくイヤだ、めっちゃ怒ってたしなぁ、

        もしかしたらシバかれるかもしれない…》

 

一つ救いなのはあのお客さんが電話で、怒りながらも場所を教えてくれたこと、

極悪人ではないはずだ。

そう願いつつマンション入口のオートロックで部屋番号を押すと

無言で入口ドアが開いた。

 

逃げ出したいほどの虚無感に襲われていた僕にとって

そのドアは地獄への入口のように思えるほどだ。

 

真夏の陽射しの中、汗だくの僕はさらに変な汗を流しながらお客さんの部屋の前で

インターホンを押すと

 

部屋のドアが開き、中から凄く渋い表情の男性がくわえ煙草で出てきた。

僕は商品を手渡し

「お待たせして申し訳ございません!」

謝罪したが男性は無言のまま目を合わせることもなく、商品を受け取ると

部屋のドアは閉じた。

 

 

僕はホセ・メンドーサとの死闘の後の矢吹丈のように真っ白に燃え尽きていた。

マンションを出るとすぐに配達アプリをオフラインにし、

そのままレンタル自転車を返却しにいっていた。

 

それはまるで大都会に憧れ、夢を抱いて上京したものの

上手くいかず挫折し帰郷する地方出身者のように、

僕は大きなカバン(ウバック)を背負い、逃げるかのように

地元に向かう列車に飛び乗っていた。

 

挫折と敗北感は味わったが貴重な経験ができたことは間違いない。

そんな大阪中央エリアでのトライアルだった。

 

 

 

余談ではあるが、その日僕の配達アプリの満足度は100%から99%に落ちていて、

初めてのダウン👎評価が一つ付けられていたが、これは匿名で行われ、

秘密情報として扱われるため、誰が評価したのかはわからないことになっている。

 

 

 

 

            都攻略編  完

 

 

★ おやつバカ一代 ★  ~おやつのために痩せゆく男~

 

今週のお題「好きなおやつ」

 

 

僕は生粋のおやつバカです。

三度の飯よりおやつ、おやつのために労働する、我が人生におやつあり、

僕の体の半分はおやつでできている、

そんなおやつバカがおやつを語りだすとあまりにも壮大になりすぎて

ネバーエンディングストーリーロードオブザリングを超える超大作になり兼ねないので、今回はほんの一部だけ語らせてください!

 

僕は日々おやつのために筋トレやジョギングを欠かしません。

なんでおやつのために筋トレすんだよ!と言われるかもしれませんが、

ご存知のように僕も若くありません、昨今なにかというと、やれメタボだ、

やれ生活習慣病だ医療費削減だ 死ぬまで働けだの言われるわけですよ。

 

ありがたいことに定期健康診断では頼みもしないのに容赦なくメタボ診断で

毎度お腹周りを測定され細かく数値化までしていただき、

やれ太りすぎだ、野菜を食えだ、肉を控えろだ、おやつを食うな、運動しろだ、

酒を控えろだ、死ぬまで働けだと金言をいただくわけですよ。

 

なんなの⁉ この、がんじがらめ感は!

世の中こんなにウマいものが溢れているというのに

野菜と水だけで一生働けと申すか⁉

そらあんまりだ、殺生ですぜ旦那!

 

こうして我々は国家により太=悪 細=善 贅沢は敵、

「欲しがりません勝つまでは」と刷り込まれていくのであった。

 

 

あ—————わかりましたよ、痩せてればいいのね、痩せてれば何食べてもいいのね

 

そこから俺の自由を勝ち取る為の権力との闘いの歴史が始まったのだ。

俺はおやつをやめない、でも太らない、を旗印に。

 

筋トレだって辛くはない、だって大好きなおやつを気負いなく摂取できるのだから。

 

僕はおやつの中でもチョコ系菓子が大好きだ

チョコがけのビスケット、チョコクッキー、近頃はポテチや柿の種、おかき等、

なんでもチョコのかかったものがあり、探せばいくらでもでてくる。

北海道土産で有名な「白い恋人」などはどストライクで、

取り寄せてでも食べたくなるほどだ。

 

しかしご承知の通りチョコレートはウマいだけあってカロリーお化けだ。

万が一遭難した時のために登山にチョコレートを持っていくのは昔から言われているほどで、成分を簡単に言ってしまうと砂糖と油の固まりだ。

そしてなにより厄介なのが、砂糖の持つ依存性で、

一説には麻薬の数倍の依存度があるというから

チョコレートに限らず甘いものはカロリーもさることながら

その依存性が恐ろしいと言える。

 

それも承知の上でチョコをやめない僕はどっぷり依存症だろう。

とにかく自宅にチョコを切らすことがない、

白い恋人」などは僕には高級菓子なので、

そうそう口にはできないがスーパーやコンビニにおいしいチョコ菓子がいくらでもあるのだ。

チョコ菓子の分野ではブルボンさんには随分お世話になっていて、

ブルボン推しではないが僕が買うチョコ菓子の大半は、

気が付けばブルボンになっている。

買うときはパーティーパックとかファミリーパックといった、いわゆる大袋で、

理由はシンプル、お得だからだ。

この大袋、よりどり二つ買うと更にお得という店が多いので、2袋買うのがお決まり。

この大袋二つを一人で二日ほどで食べてしまう僕は異常なのだろうか、

ブルボンから感謝状をもらってもいいのでは⁉

いや、感謝するのは僕です、いつも癒される

おいしいお菓子をありがとうございます!

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チョコ菓子とともに僕の定番おやつは菓子パンですね。

僕は菓子パンが嗜好品のカテゴリーに入ることを最近知りました。

近頃のパンは本当にうまい、ケーキとの境目がないくらいのスイーツ感、

それでいて惣菜にも化ける柔軟性、

そして特筆すべきはすぐに食べれる手軽さと、

わずか数秒レンジで温めるだけでホカホカの出来立てを味わえるところ。

 

菓子パンの凄さはそのサイクルの早さにもある。人気の定番商品は残しつつ季節ごとに旬の商品を入れ、新商品も次々出てくる、毎週何か品物が変わっている気がして、消費者を飽きさせない工夫がされている。

 

それだけではない、普通の菓子などにはない、僕にとってとてもありがたい

菓子パンの特典が値引きするという点だ。

 

菓子パンは他の菓子とは違い、おにぎりや惣菜のように賞味期限が短いため、

スーパーやドラッグストアなどでは段階的に値引きシールが貼られて

最終的には半額まで値引かれる。

 

なんてありがたいんだ!

ただでさえコンビニより安いのに、さらに半額なんて!

 

申し訳ございませんが行っちゃうわけですよ、値引きする頃合いに。

もちろん、値引きパンがない時もありますが、たくさんある時もあるわけで

そんな時は半額をいいことにたくさん買ってしまいます。

 

《お前一人で食えるのか⁉》

 

《どっかに売るの⁉》

 

と思うほど買ってしまうときもあります。

 

「お、俺は悪くない‼ 全部この貧しさがわるいんだー!」

 

だけど当然僕が全部食べます。その日の夜か、次の日には。

結局、賞味期限内には食べてますね。

 

さすがにそれは食べすぎやろー、

寝る前にチョコとかパンとかアカンやろー

 

そうです、そう思います。改善すべきと考えています。

 

ただ今日までおやつを食べ続けたいその思いで、やってきました。

もともと身長176㎝、体重80㎏でメタボ予備軍と言われたのがきっかけで

「やばい!おやつ食べれなくなる」

と危機感を抱き、始めた筋トレと食事制限で初ダイエット。

 

なんと、ひと月で10㎏落とすことに成功。自分でもビックリ!

やるやんっ 俺。

ダイエット本だそうかと思ったくらい。

その後は調子に乗り食事制限はやめて、おやつバカも復活したものの、

筋トレは継続し、何年もの間体重はゆっくりと減り続け気付けば60㎏にまで。

 

こんなにおやつ食いながら20㎏も痩せるって…どっか悪くね?

 

そう思いたくなるほどだが、ストレスフリーのためかどこも悪くない。

 

その驚きのダイエット法が、コチラ! 👉

 

とか、言いたくなるほど恐るべし おやつパワー。

 

 おいしいおやつを食べたいという強い想いは人を変えることもできる。

また一つ生きるために大切なことを、僕はおやつから学んだのだ。

 

 

 

 

そろそろお別れの時間となりました。

いかがでしたか?

今回のおやつバカ一代は「おやつのために痩せゆく男」と

題してお届けいたしましたが、

次回のおやつバカ一代はキングオブ駄菓子として名高い

うまい棒について深掘りしてみたいと思います。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

では次回またここでお会いしましょう。

 

お相手はなると金時でした。

             see you…

 

 

 

 

uber Eats配達員いざ参る‼ ⑥ 都攻略編⑵

 

遥かなるロッテリア 

 

いよいよ稼働し始めた大阪中央エリアでの配達だが、不慣れな繫華街を移動するだけでけっこうなストレスなのに、思わぬ落とし穴が待っていたのだ。

 

次のリクエストはロッテリアから、ナビに従い目的地にむかう。

しかし到着した場所にロッテリアがない。

 

でもこれはたまにあるナビのピンずれが考えられる。

ナビも完璧ではない、目的地のピンが間違っていることがある。

これも何度か経験済みなので、まずは落ち着くこと

それから改めてグーグルマップの建物名か住所で検索をかける。

ピンがずれていてもそれほど離れてはいないので焦ることはない。

 

ところが今回は違った。再検索をかけた目的地にもロッテリアがないのだ。

ロッテリアなど付近にあればすぐにわかるはず、

ウロウロするばかりでさすがに焦り諦めてロッテリアに電話する羽目に。

何とも悔しいことではあったが場所を聞くために電話した。

 

電話の向こうでバイトらしき女子が考えながら説明してくれているが聞き取りにくい。

なんだか大阪第4ビルとか言っているようだが、第4ビルがわからない。

礼を言い、すぐそちらに向かうことを告げて電話を切った。

 

第4ビルって言ってたがビルの中にあるのか、とにかく第4ビルに向かおう。

そしてアプリを見てあることに気づく、

ロッテリア ディアモール大阪店』と書いてある。

ディアモール…?

なんか聞いたことあるなあ…ショッピングモールか?

 

「わかった‼ 地下だ!」

 

 なんだよ見つからないはずだよ、今立っているこの下にある地下街だ。

ナビも地下とか言ってくんないんだもんなあ。

 

 

 

自転車を置き、すぐ側にあった地下入り口を急いで下りていくと

途中にディアモールの文字が見えた、ココだ。

だが地下街に下りてみて血の気が引いた、

 

「なんなんだ、この広さは…」

 

地下には地上の比ではない無数の店舗がひしめき合っていて、

しかも蟻の巣のように入り組んでいるという絶望的光景。

 

「やっべ、どこだよロッテリア…」

 

僕は目に付いたガードマン風のおじさんに駆け寄っていた。

 

ロッテリアどこにありますか?」

 

おじさんは地下街の奥を指し

「この先を左にいって、しばらく行ったらファミマがあるからそこを右ね」

おじさんに礼を言って急いでロッテリアに向かうが

あのおじさんの説明から察するに近くではなさそうだ。

 

それにしても完全な見落としだ、この広大な地下街のことを忘れていた。

普段利用しているならいざ知らず、地下街に免疫のない田舎者には死活問題だ。

やっとの思いで地下宮殿のロッテリアに辿り着いたのだが

商品を受け取りホッとしたのも束の間、ロッテリアを出た瞬間またも血の気が引いた。

 

「どこなんだここは⁉」

 

さっき自分が入って来た地下への入り口がさっぱりわからなくなっていた。

これは誰かに聞くわけにもいかない、

なんとかおぼろげな記憶を辿り戻ってはみたが定かではない。

これはマズいぞ、とにかくどこでもいいから地上に出よう。

すぐ近くの出口から地上に出ると、なんとか見覚えのある場所だったので

自転車を置き去りにした地下入り口へと戻り配達に向かうことができた。

 

本当はこの地下の一件でかなりビビッてしまい、

もう帰ろう、都会は恐ろしい、地下は無理だと凹んでいたが、

せっかくここまで来てまだ数件で自転車を返すのも忍びなく、

もう少し頑張ることにした。

 

僕がモチベーションを維持できている要因の一つに配達アプリに表示される満足度

と言うものがあり、これは配達員の評価の値になるもので、

商品を渡すお店側、そして商品を受け取る注文者側それぞれが配達員に対する評価をつけることができるのだ。

 

配達員に登録した時点で100%から始まり、

無難にこなしていれば100%を維持できるのだが、

店舗や注文者の機嫌を損なうようなことをやらかしてしまうと、

ダウン👎評価をつけられ数値が下がっていく仕組みで、

これが一定の数値を下回るとuber Eatsから警告の連絡が入り、

それでも改善が見られない時は最悪アカウント停止の措置がとられる。

 

有難いことに僕の満足度はまだ無傷の100%を維持していた。

 

でもいつかは傷はつくだろうと覚悟はしていたのだけど、

初めての👎をもらうこととなったのは、今日この後のことだった。

 

 

 

 

                 つづく

 

 

 

maskof.hatenablog.com

 

uber Eats配達員いざ参る‼ ⑤ 都攻略編

 

トライアル

 

とにかく数をこなそう、そう思いながら猛暑の中、自転車で駆け回っていた。

配達回数も100に届こうかというとこまで来ていたある日、

僕は以前からずっと気になっていたことにチャレンジしてみることにした。

それは大阪の中心部、梅田、難波のある中央エリアで配達することだ。

もちろん東京、渋谷とかが配達のメッカなのだろうが、

大阪在住の僕には現実的ではないので、大阪の中心部が最前線といえる。

 

僕の住まいは大阪でもかなり外れにあり、ここと中心部で何が違うのかというと

一件あたりの配達料金が変わるのだ。

基本料金は同じなのだが、より利用客が多く配達員を要する場所には、

インセンティブが発生するからだ。

これはも最も忙しい場所に人手を集めるための餌(ボーナス)なのだが、

まずブーストと言われるものがあり、これは昼食時や夕食時の注文が来やすい時間に

基本の配達料金×1,1~1,5もらえるというものだ。

これが僕の地元ではほぼ1,2なのに対して中央エリアでは普通に1,5になるのだ。

 

もう一つのピークと言われるインセンティブは、休日などの極めて忙しい時に

ブーストとは別に更に一件あたり追加報酬150円ほどもらえるもので、

これは大阪でも中央エリアでしか発生しているのをみたことがない。

上記のことから報酬的にも有利であり、同時に案件が途切れない点、

配達途中に次の注文を取れたり、一つの店で二つの配達を受けるダブルピック

入りやすく、忙しくはあるが無駄がなく効率的に仕事をこなせるという点でも、

稼ぐことにおいては有利といえる。

 

では、いいことばかりなのかというとそうではないはず。

僕も何度も梅田や難波はいっているので想像はつく、

おそらくバイクでの配達は交通制限が多いので厳しいだろう。

何と言ってもあの人の多さと交通量の多さ、それだけで手強いはずだ。

それを確かめる意味でもチャレンジしてみたかった。

 

ネットの記事や動画で得た情報をもとに計画を練り、準備し、いざ参る。

 

現場では電動自転車を借りて稼働する王道パターンにした。

この間は借りることができなかったが今日はいけるだろう、

初めて乗る電動自転車、楽しみだなあ どれほどの活躍を見せてくれるのだろう。

それを体験するのも今回の目的の一つだ。

 

まずは自宅から大阪中央エリアにある、自転車を貸してくれるところまで

電車で行くのだが、ぶっちゃけ遠い上に乗り換えあり。

しかも、あのuber Eatsの代名詞とも言えるデカいバック、

ウバックを担いで電車に乗るのはなんだかなあ…

バックの中には配達道具一式入っているのでたたむこともできない。

目立つのは我慢するとして、ラッシュ時は無理だな、邪魔だわ。

 

自宅を出たのは昼だった。

これは初めて配達する場所でのお昼のピーク時は不安だったので

その時間を避けて到着するようにしたからだ。

 

電車を乗り継ぎ移動すること一時間と少し、大阪中心部の駅に降りた。

ここはおそらく初めて降りる駅だ。

ここから更に10分ほど歩くとシェアサイクルがあるのだが、平日の昼間だというのに

この人の多さはなんなんだ、人混みは苦手だ。


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 電話で誘導してもらいつつ、シェアサイクルまで辿り着くことができた。

電動自転車は会員登録すれば一ヶ月4000円で借りることができるが、

とりあえず今日一日のつもりなので一日乗り放題1000円で借りた。

 

電車賃片道560円、自転車代1000円か…

最低でもこの分は稼がないとな、まぁこのエリアであれば問題ないだろうが。 

 

 電動自転車の扱い方や返却の仕方などを聞いて、

街へ乗り出した時には軽く14時がまわっていた。

 ピークは過ぎたとは言え、どれほどリクエストが来るのだろう

期待と不安のなかアプリをオンラインにした。

 

 なるほどこれが電動自転車というものか、始めに踏み込んだ時にググっとくる感じ、

 加速をサポートしてくれるのはわかったが、

走りだせば普通の自転車と変わらないかな。

電動自転車も初めてで、この辺りを走るのも初めてで何か新鮮だなあ、

いくつになっても初めての体験はこの緊張感が心地よい。

 

こんなに人も車も多くてごちゃごちゃしていても配達とかしてたら慣れるんだろうな。

宅配便も多いし、やはりuber Eatsいるいる。

 

 電動自転車に慣れようと走り回っていたが、肝心のリクエストが一向に来ない。

何度携帯を見てもオンラインになっているし、携帯壊れたのかと思いたくなるほど

リクエストが来ないのだ。

大阪の中央エリアでも平日はこんなものなのか⁈

それとも配達員が多すぎて仕事がまわってこないのか⁈

 

 少し肩透かしを食らった感じだったが、ようやく一回目のリクエストが入った。

 

一応、配達の流れをおさらいしておくと、アプリにリクエストが入ると配達員はまず

配達する商品をもらいにお店に向かう。

お店までどんなに遠かろうが一円ももらえないので近いほど有難い。

お店で商品を受け取ると、それを注文したお客様のお宅に届けに向かう、

このお客様宅までは距離に応じて報酬が発生するので長距離走っても

その分のお金はもらえる仕組み。

 

まずは一件クリアしよう、僕は慣れない街をナビを頼りに指定された店にむかう。

大阪中央エリアを自転車で走ってみて気づいたのは、自転車であっても簡単に通れない場面があるということ。

車道と歩道が柵で区切られていて道路を跨ぐのも容易くないし、

道路の幅が広く交差点以外で渡るのはかなり危険だ。

それでもなんとかこれまでの経験も活かし一件、二件とクリアしていった。

 

しかし、

このあと地元ではありえない

大阪中心部の本当の恐ろしさを目の当たりにすることとなるのだ。

 

 

 

 

 

                     つづく

 

 

maskof.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでもおいしくする究極のスパイス


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今週のお題「ごはんのお供」

 

その昔、「マッドマックス」というバイオレンスアクション映画がヒットした。

何作か続いているがその人気を確たるものにしたのはマッドマックス2だろう。

 

映画の舞台は核戦争が起こった後の荒廃した世界で、僅かに生き残った人間たちが食料や水、燃料を奪い合い殺し合う、まさにバイオレンス丸出しの傑作。

登場する人物や衣装、車両といったものが独創的で

後に日本で大人気になったアニメ「北斗の拳」が、

このマッドマックスの世界観を取り入れているのは有名な話だ。

 

マッドマックスは80年代にヒットした映画だが、つい数年前もその続編が公開され、

これもたいそう話題になったほどだ。

 

だからそのバイオレンスなマッドマックスやらとご飯のお供と何の関係があんだよ、

となるわけですが、

凄くインパクトの強い作品でしたが、

その中でも僕的に特に印象に残ったシーンがありまして、

そこだけ かいつまんで紹介します。

 

 

主人公マックスは、相棒の犬と共に愛車インターセプターで荒野を彷徨っていたところ、怪しげな男に遭遇する。

その男はマックスをはめて、所持品を奪おうとするが逆にひっ捕らえられ捕虜に。

その男の情報で、近くに燃料を精製している集落があるが、

部外者を全く受け入れないという。燃料が欲しいマックスはその集落の様子を探るため付近の崖上から偵察することに…

 

 その崖上でマックスは双眼鏡で集落を偵察しつつ、

どこで手に入れたのかわからない缶詰めを取り出し食事をはじめる。

その缶詰めには犬のイラストがありドッグフードの缶詰めだとわかる。

このドッグフードの缶詰めをマックスが何ともうまそうに食うこと。

 

何というか、味わうのではなくワイルドにがっつくのだ。

その様子を物欲しそうに見つめる犬と捕虜の男。

マックスはドッグフードを食い終わると、カラの缶をポイっと捨てた。

すぐさまその缶に飛びつく犬と捕虜の男。

 犬は「ウゥ~」と喉を鳴らし、捕虜の男を威嚇しつつ

空き缶にへばりついた残りカスを舐めるのだった…

 

 

 その時僕が真っ先に思ったことは、

 

このドッグフード なんてうまそうなんだ!

この缶詰めのドッグフードを食べてみたい

今からコンビニに買いにいこうか

そう思えるほど、マジでうまそう!

 

でもちょっと待てよ、落ち着いてよく考えるんだ、

たかが犬の餌じゃねぇか なんでこんなにうまそうなんだ⁈

俺だけ?

俺がおかしいのか?

 

自分的にはマッドマックスのこのワンシーンをドッグフードのCMに使ったらバカ売れすると思うのだ、犬のみならず人までもが。

こんなデジタルなご時世です、ネットによる情報社会の波に乗ってしまえば、

 

#うますぎる犬缶

 

#ご飯のお供ドッグフード

 

#有名シェフお忍びドッグフード

 

#ドッグフードダイエット

 

といったハッシュタグが次々と現れ

常に次のトレンドに飢える現代人には、タピオカミルクティーの次はこれだろ!

とばかりにドッグフード缶詰めは瞬く間に世の食卓の新アイテムとなるのだ。

 

クックパッドにはドッグフードを使ったかんたんおいしいレシピが続々と配信され、

テレビはどのチャンネルも連日ドッグフード関連の話題を取り上げる。

そうするとたちまちドッグフードの買い占めが始まり、

ヤフオクなどで高額で取引される始末。

もちろん店舗では品薄状態になり入荷日には

ドッグフード缶詰を求める客で早朝から長蛇の列、

店の入り口には

「只今、ドッグフードは売り切れです 入荷日は未定です」の張り紙。

 

たまたまどこかの店舗に入荷するといった情報は瞬時に千里を越え、

他府県から自動車で前日入り 

入荷数50個に対して徹夜組を含む1000人以上が列をなすあり様。

当然あちこちでご近所トラブルが発生。

そして店舗では入場制限がなされ

「より多くのお客様にご購入いただくため、

    ドッグフードは一家族様おひとつとさせていただきます」となる。

 

ドッグフードを買うためだけにやって来たお客様も黙っていられない。

「遠路はるばる時間かけてガソリン代、高速代使ってドッグフードを買いにきたんだ、そのお客に長時間並ばせておいて、なんだその言い草は!」 と

一見正当に思えるとんでもない屁理屈をドヤ顔で声高かに訴えると

店内にはモラハラ、カスハラが吹き荒れる地獄絵図、

これでは現代版マッドマックスをインスパイアしそうでよろしくない。

 

出来ることなら人間たちが犬の餌を奪い合う姿を見なくていい

世の中であってほしいと願う。

 


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話がそれたが、なぜそれほどまでにドッグフードの缶詰めがうまそうに見えたのか。

1つは役者の食べ方がうまかったという理由。

主人公マックスのドッグフードのがっつき方だ。

マックスと言えばこれが出世作となったメル・ギブソンだが、やはりスターになる片鱗がこういうとこに出ていたのでしょうか、役者として食べたのか、いつもの食べ方なのかはわかりませんが、彼のあの食べっぷりはそれがドッグフードであることなど微塵も感じさせない素晴らしい演技で一見の価値ありです。

 

それを含めこのドッグフードの缶詰めをおいしく感じさせる一番の要因は、

環境ではないのか。

この映画の舞台設定である戦争後の荒廃し飢え乾いた見渡す限り茶褐色の大地。

 

店に行けば食べ物が買えるわけもなく、森に行けば果実がなっているわけでもない。

 生き残ったことが逆に不幸に思える酷い環境なのだ。

 

 そこにあって逞しく生き残ってくれた

「缶詰めドッグフード」のなんと有難いことか、

この環境下においてその価値は

どんな宝石をも凌駕することは何人も否定できないだろう。

 

 かの哲学者ソクラテスはこう言っている。

 

この世界にはどんな食べ物もたちどころに

美味しくする究極のスパイスがある。  それは空腹

 

これは疑いようのない真理だ。 

いかにおいしく食べるか、というのは

いかに飢えているか、というかことに他ならない。

 

僕もけっこうな時間を生きてきたので、たくさんのおいしいものをいただいた。

これさえあればごはん何杯でもいけちゃう、そんな一品いくつかあります。 

 ただ これってどれも空腹であることが条件としてあげられるのではないか。

 

僕はこの愛すべきご飯のお供たちをこれからもおいしく食べたいし、

我が人生の楽しみの一つにしておきたいのです。

そのために僕はこれ等のごちそうを食べるときは、

よりおいしく食べるために、なるだけお腹を空かせてから

いただくように心掛けています。 

 

 今日の夜はいいお肉で焼き肉するから、昼飯は我慢しよって、アレですアレ 

 

 うれしいことに

 空腹こそが食事をごちそうに変える魔法であるなら

 ご飯のお供はもっとおいしくなる可能性を秘めているといえる。

 

 

 

 

                         糸冬